安倍（あべ）晉三（しんぞう）?自民黨（じみんとう）総裁（そうさい）（五二）を総理大臣（そうりだいじん）（首相（しゅしょう））とする內閣（ないかく）が二十六日夜（にちよる）、発足（ほっそく）しました。首相（しゅしょう）以外（いがい）の大臣（だいじん）は十七人（にん）で、このうち內閣官房長官（ないかくかんぼうちょうかん）には塩崎（しおざき）恭久（やすひさ）?前（ぜん）外務（がいむ）副（ふく）大臣（だいじん）（五五）が起用（きよう）されました。外務（がいむ）大臣（だいじん）には自民黨（じみんとう）総裁（そうさい）選挙（せんきょ）で二位（い）だった麻生（あそう）太郎（たろう）氏（し）（六六）が再（ふたた）び選（えら）ばれました。

　內閣（ないかく）は國（くに）の行政（ぎょうせい）を受（う）け持（も）つ最高（さいこう）機関（きかん）です。國會（こっかい）で指名（しめい）された首相（しゅしょう）が大臣（だいじん）を任命（にんめい）します。

　新（しん）大臣（だいじん）の中（なか）には、総裁選（そうさいせん）で「安倍（あべ）総裁（そうさい）」実現（じつげん）に盡（つ）くした人（ひと）が多（おお）く、論功（ろんこう）行賞（こうしょう）（功績（こうせき）に応（おう）じて賞（しょう）を與（あた）えること）の印象（いんしょう）が強（つよ）い顔（かお）ぶれです。一方（いっぽう）、內閣（ないかく）の司令塔（しれいとう）となる首相官邸（しゅしょうかんてい）のリーダーシップを強（つよ）めるため、政策（せいさく）を受（う）け持（も）つ首相（しゅしょう）補佐官（ほさかん）を五人（にん）選（えら）んだのも特徴（とくちょう）です。

　官房長官（かんぼうちょうかん）は毎日（まいにち）、記者會見（きしゃかいけん）したり、週（しゅう）二回（かい）の閣議（かくぎ）（內閣（ないかく）の會議（かいぎ））で議長（ぎちょう）を務（つと）めます。塩崎（しおざき）長官（ちょうかん）は北朝鮮（きたちょうせん）による拉致（らち）問題（もんだい）も擔當（たんとう）します。麻生（あそう）外相（がいしょう）はその北朝鮮（きたちょうせん）への強硬（きょうこう）姿勢（しせい）などで安倍（あべ）首相（しゅしょう）と考（かんが）えが似（に）ています。小泉純一郎（こいずみじゅんいちろう）首相（しゅしょう）時代（じだい）にぎくしゃくした中國（ちゅうごく）との関係（かんけい）改善（かいぜん）が最初（さいしょ）の課題（かだい）です。

　安倍（あべ）首相（しゅしょう）は教育（きょういく）立（た）て直（なお）しを最優先（さいゆうせん）課題（かだい）に挙（あ）げています。大臣（だいじん）ではありませんが、官房（かんぼう）副長官（ふくちょうかん）や首相（しゅしょう）補佐官（ほさかん）の中（なか）にも、教育（きょういく）に詳（くわ）しい人（ひと）を入（い）れました。

　與黨（よとう）は小泉（こいずみ）內閣（ないかく）と同様（どうよう）、自民黨（じみんとう）と公明黨（こうめいとう）です。野黨（やとう）各黨（かくとう）は「格差（かくさ）拡大（かくだい）社會（しゃかい）を作（つく）る內閣（ないかく）」（民主黨（みんしゅとう））などと新（しん）內閣（ないかく）を批判（ひはん）しています。

毎日小學生新聞　2006年9月28日
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～とする→Aを Bとする ／let?B be ［stand for］A；regard 《A as B》； consider ［assume］ （A to be B）； treat 《A as B》
発足する／start； make a start； 《形式》 be inaugurated
再び：もう一度
行政（ぎょうせい）
最高機関（さいこう　きかん）
ぎくしゃくした関係 ／strained relations.
教育に詳しい人
…と同様、…です。